013.フェミニスト
僕の最愛の恋人・跡部景吾は、
ものすごいフェミニストだ。
もともと、オレ様主義だから、
逆らうことを許さない男だけど。
お店に入るときは、
必ずドアを開けてくれる。
デートのときは、
僕に1円も払わせない。
“僕が払う”というと
“金の心配はするな”
って、そればっかり。
椅子に座るときも、
必ず椅子を引いてくれる。
相手を跪かせるイメージの方が強い彼だけど、
本当はとても尽くす男なんだ。
大きな包容力と、優しい心。
それに、深い愛情で尽くしてくれる。
何よりも相手のコトを大切にしてくれる。
優しく包み込んでくれる。
癒してくれる。
見かけだけでは、とても想像できないだろうけど、
彼はとても紳士なんだ。
そうやって考えると、
僕の最愛の恋人・跡部景吾は、
ものすごいフェミニストだ。
Fin.
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